20090831(Mon)
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| 原稿やってます。相変らず赤子のほっぺに偏執狂の如くこだわる自分を再確認できました。(前科:ろろたん)
かんこさんが日記で、機密だだもれの暗号解読班だったおじい様のお話をされていて、私も自分のおじいちゃんの戦争の話を思い出しました。のでしてみます。 母方の祖父であるおじいちゃんは私が中2の夏に亡くなったのですが、とても身体が大きい人でした。昔の人にしては珍しく横にも縦にも大きくて、多分180センチ以上で100キロ近くあったと思います。ぬりかべみたいな感じでした。 それでその反則みたいな体格で柔道をやっていて、反則みたいに強かった。おじいちゃんちの客間にはものすごい数のトロフィーと賞状があって、あまりにも数が多かったのでぞんざいにビニール紐で括られていたりしました。聞いた話では昔の柔道界では結構有名だったらしく、しかも名前もマンガみたいに強そうだった。例えるなら猪熊滋悟郎みたいな名前でした。 で、そのおじいちゃんのお腹には食い込んで引き攣れた三日月形の傷がありました。「どうしたの?これ」と聞いたら、「戦争でできた傷だ」。その話を聞いて、小学校高学年辺りでそれを題材に作文を書きました。(テーマが戦争だった宿題があった)「私のおじいちゃんのおなかには三日月形の傷があります。戦争でできた傷です」という感じの始まり方をした作文で、それが先生に評判がよくて「よく書けたものがあります」と朗読されたりしました。
そして時は経ち1年位前、テレビで戦争を特集した番組がやっていて、母と二人それを見ていました。私はおじいちゃんのお腹の傷を思い出し、神妙な口調で 「おじいちゃんのお腹にも戦争で出来た傷あったよね、三日月形のさ……」 と言ったら、母に 「え、あれ、盲腸こじらせて出来た手術跡だよ」 と言われました。 ……マジで? おじいちゃん、何で私にそんな意味不明なウソついたん……。 | | |