20070128(Sun)
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| 原稿ぼちぼちエンジンかかって来ました。 12月から始めて私の同人史上(この世で一番どうでもいい歴史)類を見ないポンコツエンジンぶりに何かもう悲しくなってしまって、無理に新刊出さないでもいいかも……と思っていたのですが、何のことはない、蓋を開ければ多分またそこそこには厚くなりそうです。 薄い本より厚い本が読むのも書くのも好きだから、泣かない程度にがんばりまっす。 まぁイベント年に2〜3回しか参加してないからできる頑張りですけど……。 去年の秋のイベントで出した本では翔陽の出番があんまりなかったので、今回はバカ5人組の話を2本以上は描くつもりです。 あと洋平。
私の原稿があまりにも進まなかった時長谷川さんに愚痴を聞いてもらっていたのですが(今思うとこんな事グチって相当恥ずかしい……。生まれて始めて原稿が進まなくて人にグチりました)、ぼやく私を長谷川さんが「洋平が手伝ってくれたら進むかもねぇ」みたいな感じで慰めてくれて、何か変なところに火がつきました。 着火一秒怪我3時間。 それから延々洋平が同人誌描く時アシしてくれたら……三井も手伝いに来てくれたら……しかも洋三原稿を……の妄想です。 趣味? お花とお琴と妄想を少々……。
前にも書いたけど洋平は絵は下手だと思うんです。 洋平画伯の絵画センスは動物の顔を(^v^)で描き、花といえばチューリップ、妹が書いている女の子のイラストは総じて「お人形さん」です。 昔私が高校生の頃、美術の時間で「自分の好きな歌を絵にする」という授業があって、皆思い思いに自分の好きな歌で一生懸命絵を書いていたのですが、同じクラスにめっちゃくちゃ無口でクールな男の子がいたんですよね。 いっつもヘッドホンして痩せぎすの体を猫背にして歩いてました。 友達はいるんだけど一匹狼タイプというか、何かマンガの登場人物みたいな人でした。 それで私はその人はどんな絵を描くのかなーとふと気になったのですが、運良く提出の時順番が重なって、その人の絵が見れたんですよ。 茶色い線が横に1本引いてあるだけの絵でしたね。 ていうか絵か?それは絵なのか? 世の中に中指立てて背を向けたようなパンクな作風に、当時私は密かに衝撃を受けたのですが(「何でこの人選択授業、書道じゃなくて美術を選んだんだろう…!」と)、洋平に関しても何かそんなイメージがあります。 自由に書いていいよっていうのが、絵を描く以前に苦手っぽいイメージ。 人の心のキャンパスは洋平色に塗りたくるくせに、自分がまっさらの画用紙を前にしたら途方に暮れてしまうんじゃないかと思います。 だから0から1にする作業がすごく苦手なんです。 でも元々手先は滅法器用だと思うので、0から1にするようなネーム作業、1から2にするような下書き作業はできなくても、5から6にするようなアシ作業は実はこなせるんじゃないかと見ました。 ただベタを塗るとかこの余白にべったりトーンを貼るとかそういう単調な作業はできるんだけど、影を適当につけてトーンを貼ったり削ったりの効果めいた作業は洋平には無理だと思います。 ていうかそもそも洋平にマンガ描くの手伝わせるとは何事だという大前提が。 まぁそれは見ないフリして押し進めますが、長谷川さんが 「洋平は写植きっちり貼ってくれるね、絶対少しも曲がったりしない」 と言ったので、今から憂鬱な写植作業も洋平が貼ってくれるかもしれないと仮定すれば心も軽くなるというものです。 俄然やる気を出し始めた私に「え、ちょっとまって、これカッコいいの?これでいいの?」と戸惑いを隠せない長谷川さんでしたが、最終的には「アリだ」という判定を下し考えた以下洋三アシスタント妄想。
・何故か洋三18禁原稿を洋平と三井に手伝ってもらう事になったとしたら。 ・「この点描ってヤツだけあ、いつまで経っても慣れないんだよな……」と、丸ペン片手に照れくさそうに笑う洋平。 ・コタツで原稿。 ・洋平は前髪下ろしてるんだけど邪魔だから、あのぶっといヘアバンド?みたいなやつでとめている。 ・勿論ユニクロのスウェットです。 ・三井がアンアンあえいでいるコマのベタを塗りながら、「実際はここまでならねーだろ。つーか男同士で正常位っつーのがまず幻想だからな」って淡々と。 ・居た堪れない三井。 ・「初めてでここまでスムーズって言うのも、逆にこえー話だよなぁ?」って、三井の局部にトーンを貼りながら。その頬にはトーンくず。 ・洋平のいつもは機械油で汚れている手が、今はパイロット製図用インクで汚れている……。 ・三井は自分の乳首にトーンが貼ってあるのを見てショックを隠せない。 ・「俺がソーリになったら、男の乳首にトーンは貼るなっつー法律を作る」 ・熱弁のあまり、原稿にカルピスをこぼす三井。 ・怒る私。 ・「時間ないのにどうしてくれんの!?あーもう三井君の喘ぎ声『みゃぁん……っ』にする!絶対する!」 ・「ちょ、ま、な……っ」 ・「つーか膝にもトーン貼ってやる。赤ちゃんのほっぺに貼る様な、あの丸い小さいグラデにホワイト処理してある例のトーン貼ってやる……」 ・「おま…っ、やっていい事と悪ィ事があんだろーが!」 ・洋平がコタツを出て、「まぁまぁ。時間がないから急ぐ気持ちも分かるけどさ、アセったって何もいいことないっすよ。夜食にしましょう。カップラーメン何にする?」やかんに火をかけながら。 ・「「とんこつ醤油!」」 ・三井とユニゾンしたい……。 ・奥付に「スペシャルサンクス:M&M's(Youhei Mito&Hisashi Mitsui)」って書きたい。
ところでこんなこと書いてる間に原稿やれば、3枚はペン入れ出来ましたね。
ふと思ったんですけど、「絵が上手い」と「マンガが上手い」って全く別物ですよね。 短距離走が得意か長距離走が得意かの違いと似ているような気がします。 両方とも走ることには変わりないし、走らない人から見ると一見同じ様に見えるし現に共通するセンスみたいなものはあるんだけど、実際は似て非なるものというか、なんかそんな感じがします。 絵が上手い事はそれ自体で十分な財産なんだけど、だからってマンガが上手いとは限らない。 逆もまた然りです。 昔は絵が上手ければそれだけで見ていて楽しいので中身にはあんまりこだわらなかったんですけど、最近はとにかく上手いマンガが読みたい!(同人でも商業でも) そしてマンガを描くのが上手くなりたい。 なんつーかもう絵に関しては諦めましたね……。(遠い目) だって今日ちょっとショックだったんですけど、昔は1年前に描いた絵なんて恥ずかしくて見られませんでしたが、今日1年前の絵見たら余裕で直視できたっていうか、むしろ今よりマシなんじゃないかと思うものすらあったりしました。 1年前どころか2年半前までは余裕だった。 全然変わってない、成長してない証ですおおぉ怖い。 だからもうマンガに照準合わします。 絵とマンガが絶壁でぶら下がって「助けて!」となっていたら、私はマンガを助けよう。 いや、絵も助けたいんですけど……。
ちなみに同人誌を読んで「この人マンガ上手いなー!」と思う時は、ストーリーやセリフの言い回しが素敵だった時は勿論なんですが、きっと描きたくなかったんじゃないかというものまできちんとそれを悟らせないように描いてらっしゃる同人誌は、尊敬の眼差しで作家さんの名を心に刻みます。 私なんかで言うと、まず背景は描きたくないですね。 あと背景じゃなくても建物とか小物とか、そういうのも描きたくない。 モブも描きたくない。 食べ物とかも描きたくない。 靴も描きたくない。 ないないない描きたくない、ないないない時間もない、ないないないでもやめられない…………(同人が)。 打っててお前どんな駄々っ子だよと思いますが、でも恥ずかしながら本当です……。 描きたくないもの方が実は多いんじゃないか。 私が「描きたいものは?」と聞かれて、光速で挙手の後滑舌よく発言できるのは「上唇とノドボトケ!」くらいのようなもんです。 「それ言わなければ気づかなかったのに……」と言われたんですが、でももう言っちゃいますけど、私は上唇とノドボトケが描きたいがために不自然なコマ割になることが滅法多いです。 無理矢理ねじ込みますからね、意味もなくそのカットを。 もう全部話が洋平の薄い上唇と男らしく隆起したノドボトケで進んだらいいのに。 ネタっぽいですけど私の本を見て頂ければ、どんだけそれが真に迫った願望かがゾワゾワと伝わってきて気味が悪いと思います、現に私は読み返してみてちょっと引いた。 でも懲りずに4月に出す本もまたそうなる事は目に見えています。 いいんだもう、欲望に忠実にやるから。 ていうか今気づきましたが、自分を基準にしてマンガ描きさん全員が背景小物モブを描く事を嫌がっている前提で話進めてしまいましたが、なんていうか断じてこれは違いますね。 あーもう頑張ろう、マンガ頑張ろう。 下手なりに少しずつ上達していけたら言う事ないですね!
そういえば友達から往復ハガキが着たんですよ。 インビテーションってあって、カッコいいイラストも書いてあって、元々絵の上手い人だからとうとう個展を開くんだ!スゲェ!と思ってよく読んでみたら、オタクで鍋〜略してオ鍋〜のお誘いでした。 絶対絶対個展かと思うような死ぬほど凝りまくった作りで、どれくらい凝っているかというとオ鍋イベントの専用ロゴ(オリジナル)が至る所にデザインで配置してあったり、主催や協賛がいたり、会場(友達の家)までの地図が企業の招待みたいな感じであったり、なんかもうちょっと感動した! マーベラス! とても楽しみです。 この日は総勢8人?くらいのオタクで鍋を囲むらしいんですが、恐るべきことにほぼ全員と私はジャンルがかぶった事があって、ほぼ全員の同人誌を所持しています。 そんで気になったのでザッと計算してみたのですが、8人が過去出した同人誌の冊数を大まかに足してみると、多分400冊近くになる計算になりました。 これはもうオタクで鍋〜略してオ鍋〜というより、魔界で鍋〜略してマ鍋〜っぽい、鍋の底が異界に通じるかもしれないというような黒ミサ加減になる予感がします。 主催のありさん、がんばって! とりあえず鍋の具は水戸洋平でお願いします。 きっといい出汁が出る。 | | |