20050829(Mon)
"しゃーす"で走り出すヒートならデーゲーム
|
| 先日新聞を読んでいたら「高野連が〜〜」みたいな事が書いてありました。 野球に縁遠い私が「高野連」と聞いて、真っ先に想像したイメージ。 高野連合の略。
先日グッコミ行ったんですね。 楽しかったんだけど、イベント中より何より凄まじく印象に残った事がありました。
私、行きのゆりかもめの中で小学生とケンカして負けたよ。
あれ?文字に起こすと一層不思議。 すごい不思議。 自分の事なのによく分からない。 呆然と重い荷物抱えたままビッグサイトに辿り着き、机の上に荷物置いたまましばらく呆けていたらそこに知人がやってきて話しかけられたので、 「私、ゆりかもめの中で小学生とケンカしたよ。しかも負けたよ」 と言ったら急速に現実味帯びてきて、あぁそうだ、私はゆりかもめの中で小学生とケンカした、そしてなんと負けた、と噛み締めるに至りました。 でも今一人で牛のように反芻していたらまた不思議な気分。 え、私、小学生とゆりかもめの中でケンカして負けたの!? ウソォ!押したのはシュートにいく前だぜバスケットカウントはねーだろ。(混乱中)
私が乗った車両にボーイスカウトの小学生の団体がいたんですね。 そして私と相席するような形で、4人かけの向かい合わせの座席に3人男児がいました。 私とバトルったのは、丁度真向かいにいた男児です。 こいつがまたすこぶる可愛くない感じで、子ども好きの私をもってしても褒めるところがなかなか見つからない外見をしていて、まぁ平たく言うならデブでブサイクでした。 しかも特筆すべきなのはその髪型です。 後ろカリアゲで前髪だけ長いその髪型。 Romanticが止まらないかと思うようなそれをした憎きアイツは、どう見ても小学校4年生ほどでした。 仮にこいつをCCBと言います。 CCBは同学年男子から疎まれている存在である事を、私は相席5分後草々に見抜きました。 何故ならCCBが 「ゆりかもめって何かクサイ!でも何かに似てる匂い。これ何の匂いに似てるんだろう?」 と騒ぎ出し皆の気を引こうとした時、CCBと同い年と見られる男子グループはCCBをニヤニヤ見ながらナイショ話を始めたからです。 明らかに悪意ある仕草でした。 CCBが 「なになに?俺にカンケーある話?」 と聞いても 「べつに。ないよ」 と言うばかりで、当初は私もこのCCBに対して「不憫な奴よ……」と同情の気持ちこそあれ、憎いと思う気持ちはこれっぽっちもありませんでした。 30分後には生まれて初めて、子どもに暴力を振るいたいというを感情を抱くことになるとは、この時は思いもよりませんでした……。(回顧録)
それで真向かいに座っているのがCCBだったのですが、私の隣に座っているのは小学校低学年ほどの小さい可愛い男の子でした。 自分の背中よりも大きいリュックをえっちらおっちら(死語)背負っている姿は、自分に母性が備わっている事を確信させるものがありました。 この男の子を仮にチップといいます。 何故なら子リスのように愛らしかったから。
CCBは当初同い年の男児グループに相手にしてもらいたくて必死につまらないギャグ(私と相手の男児グループの統一見解。誰も笑わなかった)を飛ばしていました。 が、どうあっても相手にされないので、今度は相席していたチップを弄る事にしたようでした。 最初は「もしも世の中のものが何でも100円で買えたら」という、小学生らしいしょーもないもしも話をしていたのですが、チップが 「あのさー、あのさー、そんじゃ全部0円で買えるようになったらどうする?」 と言い出した辺りから雲行きが怪しくなりました。 何でも0円で買えたら素敵だよね。 私は土地と山と家を買うよ。 私は心の中でこう答えていたら、CCBが言いました。
「お前バッカじゃねーのォ?0円だったら買うって言わねーじゃん。しかも0円だったら、会社とか成り立たねーじゃん。全部つぶれちゃうじゃん」
お前それ100円でも同じだろう。 自分でお題出しといてその態度なんだよ。 と思ったんですが当然声には出さず、黙って自分の爪とか見ていたんですが、ここから怒涛の罵詈雑言です。
「チップ、バカじゃねーの?こいつ絶対バカだよ。脳みそこれっくらい(ソーセージのように丸い指で一ミリくらいの隙間作って)しかねーよ、絶対!」
信じられませんが、CCBはこの悪口を日の出駅から船の科学館駅まで言い続けたんですね。 チップは最初はそれでも仲間に入れて欲しくて、「えへへ」って笑って聞いていました。 バカにされても仲間に入れて欲しかったんでしょうね。 こんなCCBでもチップから見たら年上のお兄ちゃんだし。 でもCCBの類まれなる粘着性により、日の出から船の科学館まで言われ続け、最初は笑って聞いてたチップもどんどん下を向き始め、明らかに涙目でした。 それらを同席していた私はリアルタイムで見続けたわけです。
テレコムセンター駅にて、堪忍袋の緒、切れる。
私「チップ君の脳みそはそんなに小さくないよ!」(ナチュラルに会話に入っていく二十代の私) C「え、え、?(一瞬気後れして。その後一転強気に)いや、チップの脳みそは小さいね。こ〜〜〜んなに小さいね。(また指で1ミリの隙間作って)」 私「そんなに小さくないよ。ねぇ?」(チップに向かって) チ「…………うん」(涙目のチップ) C「いいや、絶対小さいね!こ〜〜〜んなだね!」 私「あーいう風に言ってる方がこ〜〜んななんだよ」(チップに向かって) チ(少しだけ笑うチップ) C「バッカじゃねーの!」 私「バカって言った方がバカなんだよ。知らないの?」 C「だってオレ、チップより年上だもん。年上のいう事は絶対だよ」 私「それ言ったら私は君より年上だよ」 C「…………」 私「…………」 C「それって逆に言えばオバさん?」 私「!!!」
もう喉元まで「毛も生えそろってねーガキがナマ言ってんじゃねーよ!」というスケバン風の啖呵がこみ上げてきましたが、なけなしの分別で飲み込みました、私。 だれかほめて……。 もう本当に悔しい事にこれに対して切り返す言葉の刃を持っておらず、唇噛み締めて言葉を飲み込みましたが、多分この時私人殺しの目をしていたと思う。 あんな目で人を見たことはない。 口げんかでは伝家の宝刀「オバさん呼ばわり」をくらい鮮やかに負けてしまいましたが、第2ラウンドでは凍てつく視線攻撃で負けていなかったと思い、たい……っ! その後CCB無言。 チップも無言。 勿論私も無言。 小学生間のケンカに通りすがりの大人が口を出し極寒ムードに。
そして彼奴等は無言のまま青海で降りていきました……。
私はというともう何か悔しくて悔しくてCCBの事で頭が一杯。 ちょ、今度はチャットでやろうぜ! それなら私負けないからよぉ! スーパー小学生だったら敵わないけど、そんじょそこらの小学生2,3人分のタイピングできっからよぉ! 語彙も君よりはあるからよぉ! 長い日記も書けっからよぉ! と、悶々悶々しながら一人ビッグサイトへ向かいました……。
そしてSHAKAやんに上記の話をした際に交わした会話。
S「『オバさん』言われたら、もう返す言葉もないわ……」 C「ねぇ……」 S「…………」(どんよりする場) C「……スピードがデビューした年、しまぶくろさんは小6だったんだけど、その時くらいからどんどん小学生が生意気になってきて、ニュースで見たけど小学生が高校生のこと『オバさん』呼ばわりしてたよ」 S「高校生でオバさん!?そしたらうちらおばあさんだよ!」 C「おばあさんっていうか、もう化石だよ……。アンモニアだよ……」 S「ちょ、COLOやん、落ち着いて!アンモニアは刺激臭だよ!」 C「もう何でもいい……」
もう本当に何でもいい…………どうでもいい…………。(虚無) そしてこの時私がとった行動も、こう文章にしてみると草々いい事だとは思えない…………。(獣ドモノ狂宴ト洒落コモウゼ)
| | |